太陽光発電ファンドとの違い

少額・短期でできる太陽光発電ファンド

太陽光発電ファンドとは

空き地などの土地にパネルを設置し、発電した電気を買い取ってもらう太陽光発電。低リスク・高利回りということもある一方、初期投資費用が多額になる場合も少なくありません。そこで生まれたのが太陽光発電ファンド(投資信託)です。

太陽光発電ファンドとは、企業や自治体が主となって太陽光発電投資を運営。その運営資金を投資家に向けて公募する手法のことです。いわば「太陽光発電で資産運用を行なう投資信託」とも言えます。

太陽光発電ファンドは出資者が集まれば集まるほど1人当たりの負担額が少なくなりますし、資産運用にかかる面倒な作業をすべてプロに委託できる点がメリットです。

太陽光発電ファンドの流れ

ファンドの中心となる企業や自治体を営業者と呼びます。太陽光発電ファンドの流れは以下の通りです。

  1. 営業者が太陽光発電で出資者を募る
  2. 太陽光発電所を運営
  3. 太陽光で発電した電気を電力会社に売る
  4. 電気を売った収益を出資者に分配

太陽光発電所を立ち上げるために必要な初期費用や経費は出資者を募って賄い、運営を行なっていきます。発電した電気を毎月電力会社に売り、営業者が売電収入を受け取るという流れです。

最後にメンテナンス費などを除いた営業利益を、出資者の出資割合に応じて分配します。分配金の支払いは1年に1回が一般的です。

太陽光発電ファンドでは、土地の選定やリスク評価といった手間のかかる工程をファンドが全て請け負ってくれるため、余計なことを考えずに済みます。

太陽光発電ファンドの利回り

太陽光発電の利回りは、運用期間が長いほど目標利回りも上がります。運用期間が1年のファンドでは目標利回りが5.0%、5年では5.6%ですが、20年のファンドでは9.2%と大きく上昇。長い目で見ると、長い運用期間が必要なファンドほど利益が上昇すると言えそうです。目標利回りは実際の利回りと異なる可能性があるため、注意してください。

実際にあった太陽光ファンドの利回りを見ると、出資金は1口10万円がほとんどです。小さな口をたくさん集めることで、リスクの分散にもつながります。中には1口50万円を超えるファンドや、逆に1口で10万円以下のファンドも存在しますが、ほとんど見ない稀なケースです。

太陽光発電ファンドの運用期間

太陽光発電ファンドの運用期間もファンドによって異なります。1年や5年で運用が終了するファンドは、運用期間が過ぎれば出資金など最終的な清算が行なわれ、そこで投資は終わりです。

20年の期間を設けて運営するファンドでは、FIT制度(固定価格買取制度)が導入できます。FIT制度とは、電気などの再生可能エネルギーの固定買取価格を決めて、国が買取をしてくれる制度です。長期間投資を運営する企業や自治体にとって、安定した価格で売電できるというのは大きなメリットになります。

20年で運用する太陽光発電ファンドは、このFIT制度を利用できる期間が満期を迎えると、太陽光発電を売却か廃棄するところがほとんどです。もしくは、経済性がよほど良ければ投資を続ける選択をするケースもあります。

ただし、20年で運用するファンドを選ぶ際には、以下の点に気を付けなければいけません。

  • 分配率の長期的な目標をチェックする
  • 機器の買い換えが必要かを確認する

太陽光発電のパネルや、パネルでつくった電気を売電できるように調整する機材には寿命があり、20年もあるとどこかのタイミングで買い換える必要があるからです。特に売電を可能にする機材の寿命はFIT期間よりも短いため、部品や本体に大きな故障が無くても買い換えが発生します。

太陽光発電ファンドと太陽光発電投資の違い

太陽光発電ファンドと太陽光発電投資の違いは、出資者や投資家の数にあります。ファンドは出資者を募り多くの人が集まることで、低予算で投資を始められるのが特長です。その分リターンも分け合う必要があるので、配当は少なくなります。

稼ぎたいなら太陽光発電投資

一方で投資は自分1人で行なうため、初期投資のタイミングで多額の費用が必要です。当然ですがリターンはすべて自分1人のものになるというメリットがあります。

また太陽光発電投資では、銀行や信用金庫からの融資を受けることが可能です。太陽光発電投資はファンドと違い高額な運用もあるため、初期費用を安く抑えられれば選べる運用の幅が広がります。太陽光発電ファンドと太陽光発電投資では、投資額とリスクが大きな違いと言えるでしょう。