バイオマス発電投資とは

バイオマス発電

このページでは、バイオマス発電の仕組みや投資に必要な費用、期待できる利回りにメリット・デメリットといった、バイオマス発電投資の基本を紹介していきます。

バイオマス発電投資とは

バイオマス発電投資とは、本来ならごみや廃棄物として処分されるものを燃料にする、再生可能エネルギーを使った発電所への投資です。いわゆる太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー発電の投資と同じで、バイオマス発電によって生み出された電気は電力会社に買い取ってもらうことができます。

電気の買取価格は国が定めていますし、バイオマス発電の場合20年の買取期間が保証されているため、最低でも20年は売電収入を得られるのです。

なお、バイオマスとひとくちにいっても、燃料として使用するものが違えば売電価格も異なります。もっとも一般的なのは木材(間伐材など)ですが、家畜の排泄物やもみ殻、建築現場で出た廃材など、さまざまなものを燃料として利用可能です。

バイオマス発電投資に必要な費用

初期費用

バイオマス発電所を建設する場合、1kWあたりおおよそ100万円ほどの予算がかかります。ちなみに、間伐材等の木材を使ったバイオマス発電の場合、規模が2,000kWを越えるかどうかで売電価格が変動するので注意しましょう。2,000kW以上だと32円ですが、2,000kW未満に抑えておけば40円で電気を買い取ってもらえます。

ランニングコスト

バイオマス発電所投資のランニングコストは、1kWあたり29.7円程度。そのうちのほとんどが、燃料費となります。規模の大きな発電所であれば人件費も必要ですし、土地や建物を取得すると固定資産税も必要です。

仮に、地域の林業組合等から協力してもらって間伐材や廃材を無償で譲ってもらうことができれば、ランニングコストは大幅に圧縮できるでしょう。ただ、逆にいえば燃料の仕入れ値が高騰すると、ランニングコストが高くなってしまうというリスクもあります。

バイオマス発電投資の利回り

バイオマス発電投資の利回りは、最大で14%程度です。利回りの良さを重視するならバイオマス発電投資を狙いましょう。なぜなら、2018年時点で40円という高値で電気を買い取ってもらえるのは、2,000kW未満のバイオマス発電(木材)と、15,000kW未満の地熱発電だけだからです。

2018年の太陽光発電のFIT価格は、もっとも高いものでも28円となっていることからわかるように、バイオマス発電の売電価格はかなり優遇されています

もちろん、今後FIT価格が下がっていく可能性は否定できません。ただ、すでに売電価格が低下してしまった太陽光発電や、設置場所が制限される風力発電、地熱発電に比べて、設置場所を問わず売電価格が高い分、大きなリターンを手にすることも可能です。

バイオマス発電投資のメリット・デメリット

メリット

バイオマス発電投資の第一のメリットは、非常にエコであること。発電方法は火力発電と同じですが、本来なら廃棄するしかない廃材を燃料に使うため、CO2の増加を気にせず発電できるというメリットがあります。

また、燃料さえあれば24時間発電できるのもポイントです。とくに、日本は山林が多いため、間伐材の供給量には余裕があります。ゴミ処理場の隣に発電所を建設したり、間伐材が豊富に手に入る場所に発電所を設けたりすれば、安定した売電収入を確保できるでしょう。

デメリット

一方のデメリットは、全体的に普及率が低く、将来のリスクが読めないことです。発電所の数が少ないこともあり、設備の技術革新が進んでいるとはいえません。さらに、日本は燃料にできる木材の豊富な国ですが、地域によって林業の従事者数が異なるため、発電所を建てた場所によっては燃料の安定供給ができない可能性もあるのです。

また、将来的にバイオマス発電投資のマーケットが巨大化した場合、限られた燃料を各発電所が奪い合い、燃料のコストが高騰してしまうことも考えられます。

バイオマス発電投資の普及率

日本木質バイオマスエネルギー協会によると、平成29年の3月末時点で国内にあるバイオマス発電所は、全部で491箇所であり、買取電力量でいうと全体の約13%です。[注1]

[注1]一般社団法人 日本木質バイオマスエネルギー協会:バイオマス発電の普及状況

バイオマス発電投資と太陽光発電投資を比較

太陽光発電投資は普及率こそ高いものの、FIT価格の改訂によって利回りが10%を切ってしまいました。一方、将来的なリスクが読めないという弱点がある代わりに、FIT価格が優遇されていて最大14%の利回りを期待できるのがバイオマス発電投資の強みです。

リスクを取るかリターンを取るかによって、どちらがおすすめの投資先なのかは変わります。再生可能エネルギー発電に投資する場合は、予算や自身の考えによってどの発電方法に投資するかを考えましょう。