太陽光発電のコストと削減方法

ここでは太陽光発電の導入時にかかるコストの内訳と相場をはじめ、回収方法や削減方法についてまとめました。太陽光発電の運用を検討している方は、コストについても確認してみてください。

これからの太陽光発電のコスト

太陽光発電システムの本体＋工事費用

太陽光発電システムの購入にコストは、太陽光パネル自体の本体価格と設置工事にかかる費用の2種類です。

本体価格は出力（太陽光パネルの設置枚数）とメーカー、工事費用は施工業者によって変わります。ただし住宅の屋根に設置する場合は、一般的に出力3～5kWタイプとなるため、高くても本体価格200万円前後です。

蓄電池の費用

これからの太陽光発電は、蓄電池も加えた運用が大切です。蓄電池は日中に発電した電気の備蓄やよく使用する時間帯に放電ができます。

蓄電池の費用は、蓄電容量やメーカーによって変わります。蓄電容量の単位は1kWhで、太陽光発電の出力に合わせて比較検討する方法が基本です。

費用相場は、3kWh～5kWhで150万円前後となるため、太陽光発電の本体価格に近いコストといえます。そのため補助金制度の活用をおすすめします。

補助金制度

2020年時点で、政府主導の太陽光発電設置に関する補助金制度はありません。しかし、全国の自治体では独自に補助金制度を設けていることもあります。詳しくは居住地域の自治体やHPで確認してみましょう。

太陽光発電のコスト回収

太陽光発電の設置にかかるコストは、一般的に売電収入と電気代削減で回収します。売電価格は年々下がっていますが、電気代削減効果も期待できるでしょう。

既に固定買取期間を過ぎますが、各電力会社は制度が終了した後でも売電価格8円前後で買取を行ってくれます。また、自治体独自の補助金制度も利用できれば、さらに設置費用を抑えられます。

太陽光発電のコスト削減方法

太陽光発電の設置費用を抑えるためには、施工業者の見極めが大切です。

工事費用を抑える

太陽光発電の本体価格や維持費用は、大きく変えられません。しかし優良な施工業者に依頼することで、工事費用を抑えられます。特に施工業者を選ぶ時は、1社ずつ選ぶのではなくいくつかの会社から見積もりを行いましょう。

安すぎる工事費には注意

施工業者の比較検討を行うと、相場よりも安すぎる業者から見積もりを提示されることもあります。しかし、工事費用の安すぎる業者は、雑な作業を行われるリスクや保証がない場合も考えられます。そのため、あまりにも安すぎる見積もりを提示してきた業者は、よく内容を確認しましょう。

見積もりの見方

太陽光発電の見積もりには、1人で複数社へ依頼、比較検討する方法もあります。しかし、時間が必要ですし、判断の難しいところです。その場合は太陽光発電の一括見積もりサイトを利用しましょう。見積もりサイトを利用すれば複数の業者から一括で見積もりが可能です。

まとめ

太陽光発電を購入する時は、売電収入や利回りだけでなく、設置コストや想定されるリスクについても確認しておくと安心です。また、費用回収期間も計算し、一括見積もりサイトで工事費用の安い優良業者を探しましょう。売電収入や電気代削減効果を伸ばすには、設置コストの削減と回収期間を早めることが大切です。