太陽光発電の導入コストは？よりお得になる方法を考えよう

太陽光発電システムを導入する際のコストは、特に個人にとっては決して安いものではありません。では、よりお得に導入するには、どのような方法があるのでしょうか。今回は、導入後の費用対効果や補助金の活用方法なども合わせて紹介します。

太陽光発電の導入コストの一例

こちらでは、住宅用の太陽光発電システムで設置容量3.5kW程度の際にかかるコストを見ていきます。システムを導入するには、以下のようなコストがかかります。

太陽光パネル

太陽光のエネルギーを取り込む部材で、ここから発電をおこないます。費用相場は140万円程度です。

パワーコンディショナ

太陽光パネルで発電した電気を、直流から交流に変換して使用できるようにする装置です。費用はおよそ20万円強が相場です。

架台

太陽光パネルを搭載して屋根などに取り付けるための部材です。110万円程度の費用がかかります。

発電モニター、ケーブルなど

発電モニターは、発電状況などを確認できるもので、これらを含め太陽光発電システムを接続するためのケーブルが必要です。これらの費用を合わせると、8万円前後になります。

設置工事費

太陽光パネルなどの部材を設置する工事費は設置業者によって異なりますが、15万円程度を目安に見ておくといいでしょう。

配線工事費

ケーブルなどの配線をおこなう際には、別途12万円程度の費用が必要になります。

多くの設置業者では値引きが適用される

太陽光発電システムを設置する業者のほとんどは、上記の設置費用から値引きを適用します。値引きは、補助金の対象となる金額のラインまで引き下げられることが多いです。

費用対効果を考えてよりお得に

太陽光発電システムの設置容量が少なければ、コストは低くなります。しかし発電効率を考えたときには、設置容量を多くしたほうがお得になるケースがあるのです。より多くの電気を発電できるほうが、売電をおこなったときに収入が多くなるため、結果的に費用対効果が上がるわけです。また場合によっては、固定価格買取制度（FIT）が適用される10年間で導入コストを回収できるケースもあります。よりお得に太陽光発電システムを利用するためには、導入コストと売電価格などをトータルで試算し、費用対効果を考えましょう。

太陽光発電導入にかかる補助金について

太陽光発電を導入する際、補助金をうまく活用することで導入コストの負担を減らすことが可能です。

地方自治体からの補助金

地方自治体では、一部を除いて太陽光発電システム設置において補助金制度を設けています。適用の条件や金額などはそれぞれに異なるため、確認しておきましょう。

ZEH住宅の購入にかかる補助金

太陽光発電システムが屋根と一体型になっているZEH（ゼロエネルギーハウス）住宅を購入するとき、条件を満たせば1戸あたり60万円の補助金を受けられます。

設置業者から相見積もりを出してもらうのがおすすめ

設置業者によっては、工事費用などにかなり差異があり導入コストが異なっています。そのため、複数社から相見積もりを出してもらい、内訳も含めて詳細を比較・確認するのがおすすめです。

まとめ

太陽光発電システムの導入コストを抑えるためには、費用対効果を検討すること・補助金をうまく活用することが大切です。また、設置業者からは相見積もりを取り、より安いところや良心的なところを選ぶのもいいでしょう。ただし、あまりに費用が安すぎる業者は、後々追加料金を請求されるなどのケースがあるため、注意しましょう。