太陽光発電投資家が語る太陽光の現状とリスク

太陽光発電所に投資を始めて４年になる三前(ミマエ)です。

現在９基の太陽光発電所を運営しています。

元々は税理士事務所の職員でした。現在は退職し、自分の発電所の管理運営に加えメンテナンス・草刈り・セミナー・経理代行等をしています。

こちらでは実際に太陽光発電投資に取り組んでいる者として赤裸々に現実を書いていこうと思います。

実際儲かりますか？？

これから太陽光発電を始めようと言う方が一番気になるのはやはり「儲かるか？」と言った事かと思います。

太陽光発電は儲かります！！と言い切りたい所ではありますが、いくつかの落とし穴を回避できれば成功する事が多いと思います。

何故かと言うと他の商売と比べて売上の予測が可能だという点が大きいです。

FIT制度のお陰で、２０年間固定価格で買い取りしてくれます。

これって太陽光業界では当たり前ですが、とっても凄い事です。

今繁盛している飲食店も２０年後変わらず繁盛しているでっしょうか？

そもそも２０年間のシミュレーションが立てられる時点で、他の投資と圧倒的に違うと言えます。

だから金融機関もお金を貸してくれる訳ですね。

なので太陽光発電は始まってしまえば、ある意味つまらない投資になります。変動要因がありません。不動産投資であれば、入退去やリフォーム・客付けがありますが、太陽光ではお客様は電力会社であり、仕入れ先は太陽です。

売上アップの方法はなくはありませんが、努力で倍になると言う事はありません。余程高い森の中に発電所を作ってしまい、その森を伐採したような場合位でしょう。であれば初めからそんな場所に作らないですよね。

落とし穴とは？

ではそんな安定した太陽光発電投資を脅かす落とし穴は何があるでしょうか？

大きく分けると以下の３つかと思います。

・売上がシミュレーション通りいかない

・経費がシミュレーション通りいかない

・災害

・住民トラブル

辺りかと。４つの内３つは回避可能か保険が効くと思いますので是非調べてみてください。

売上シミュレーション

販売会社からシミュレーションを提示されると思います。最近の会社はほとんどシステムに基づいて計算されていますが、一応自分で売上のシミュレーションを出せるといいと思います。

シミュレーション売上は

売上＝NEDO日射量×３６５日×損失係数×売電単価×１．１(消費税)

で計算できます。

NEDO日射量は日射量データベース閲覧システムで発電所の近くの地点を選び、表示選択表示を「角度指定」にします。これは方位各の事で、真南は０度になります。左の傾斜各表示で「パネル角度」を入力すると年間の日射量が出てきます。計算には年間の平均値を使います。

損失係数はパワコン49.5ｋｗに対してパネルも50～65ｋｗ位のもので0.85、80ｋｗで0.82、100ｋｗで0.78を掛けて下さい。これは私の感覚値です。

基本的に影が掛かる発電所はおすすめしませんが、影があれば多少損失係数を下げていきます。

意外と遠くの山も東西にあると遮ります。

また業者さんのシミュレーションの売上が余りに高い場合は、注意が必要だと思います。

・経費がシミュレーション通りいかない

太陽光の経費は、メンテナンス代・草刈り代・電気代・保険・償却資産税・固定資産税・消費税等でしょうか？

特に忘れがちなのは償却資産税です。

事業用の固定資産に対して1.4％の税金がかかります。

例えば２０００万円なら２８万円！！

結構高いですね。

年数が経てば段々と減っていきますが、かなりの出費です。

軽減処置がある自治体もありますので、調べてみて下さい。

・災害

地震・台風・洪水・津波・土砂崩れ・火山等、日本は災害の多い国です。

自治体の出すハザードマップを確認の上、現地で十分確認して下さい。

災害に遭わないのが一番ですが、保険適応になるものもあります。

地震・火山・津波等は保険適応されないので特に注意が必要です。

・住民トラブル

メガソーラーが周辺住民とのトラブルが原因でプロジェクトが頓挫しています。周辺の方が集団で反対されたら・・・。正直、結構怖いです。

普通の引っ越しと同じく、まずは菓子折りの一つでも持って挨拶しましょう。

太陽光発電を知らない人からするとやはり不安に思う事もあると思います。

普通の建物なら、出入りしてる人がいますが、太陽光発電所は普段無人ですから不安も募るでしょう。

最初、何か言われたらどうしようと思っていましたが、ほとんどの場合はスムーズに終わります。

また不安があれば言って頂いた方が、不安の解消になります。

買いたい病

自分でシミュレーションを作って下さい。

そして「災害の心配の少ない年〇〇万以上儲かる案件を買う！」と決めてください。

太陽光を１基持って上手く行けば何基も欲しくなります。

欲しくて欲しくて仕方なくなり、どんどん妥協してしまいます。

ぜひ最低限のラインを引いて、納得した発電所を買って下さい。

いい発電所をドンドン増やしましょう♪

増やすためには、どうしても融資を伸ばさなければいけません。

また配偶者の協力も必須になりますね。

その辺りの事も書いていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

ライタープロフィール

名前

三前浩平　(みまえ　こうへい)

ブログ

【年収300万円の複業イクメンパパが副業投資力を
発揮してセミリタイアするブログ】

http://moneyadviserfor300man.blog.jp/

【千葉茨城の太陽光応援団mimaeの日記】

https://solar-club.jp/member/toybox/

SNS

https://www.facebook.com/kohei.mimae

略歴

1983年ブラジル生まれ。日本大学生産工学部管理工学科卒業。大学卒業後３年で５２０万を貯め２５歳で飲食店で独立。４店舗まで拡大するも廃業。その後税理士事務所勤務の傍ら副業として太陽光発電所運営を開始。セミナー「年収３００万円のサラリーマンでも出来た太陽光発電」を東京・神戸で開催。現在は独立し、太陽光発電所９基運営・太陽光発電所メンテンナンス・除草・セミナーを手掛ける株式会社Ｔｏｙｂｏｘを経営。

株式会社Ｔｏｙｂｏｘ　代表取締役。

一般社団法人　太陽光発電事業者連盟ＡＳＰＥｎ会員。

一般社団法人　太陽光発電安全保安協会会員。