太陽光発電の売電単価が安くてもお得になる方法とは？

太陽光発電の売電単価は年々下落傾向にあり、これから太陽光発電を設置しても設置費用の元を取れるかどうか不安になるところです。ここでは、今後太陽光発電を設置するメリットとお得に使える方法を解説します。

太陽光発電の売電単価の推移

固定価格買取制度(FIT)における売電価格は、制度開始の2009年と2020年を比較すると、かなり低くなっていることがわかります。2009年の売電単価は1kWhあたり48円であったのに対し、2020年は1kWhあたり21円にまで引き下げられました。この数字だけを見ると、今から太陽光発電を導入してもメリットがないように思えますが、お得に使える方法はあるのでしょうか。

太陽光発電の初期費用も下がっている

2019年までの8年間で比較

太陽光発電のシステム設置には初期費用がかかりますが、初期費用の相場も年々下がってきている傾向です。2011年での初期費用相場は1kWhあたり約47万円でしたが、2019年の相場を見ると1kWhあたり約25万円程度となっています。

コストダウンしたのはなぜか

初期費用が引き下がっている理由として、太陽光発電システムの普及によりパーツの価格が低下したことがあげられます。また施工業者の企業努力によって技術が向上したことにより、コストダウンも実現しました。

一般家庭でも取り入れやすくなっている

一般家庭でも太陽光発電を取り入れやすくなっている理由は、初期費用の引き下げ以外にもあります。小さい面積の太陽光パネルでも発電効率が上がったことにより、一般家庭の屋根に設置する程度の大きさでも十分に発電できるようになりました。そのため、当時と比べると導入のハードルは下がったといえるでしょう。

売電単価が安くても太陽光発電をお得にする方法

蓄電池を併用して自家消費する

太陽光発電システムそのものでは、発電した電気を貯めることは不可能です。そのため、本来は昼間しか電気の自家消費はできません。しかし、蓄電池と併用することで電気をストックすることができるため、昼でも夜でも電気を使うことが可能です。これにより、電気代が値上がりしても自家消費により電気代を抑えることができます。

補助金制度を利用する

太陽光発電はエコの観点からみても有用なので、自治体によっては積極的に設置を推奨しています。場合によっては設置に補助金制度を設けているため、気になる方はお住まいの自治体に問い合わせてみてください。

できるだけ施工費用が安い業者を見つける

システム設置を依頼する施工業者に関しても、できるだけ施工費用が安いところを見つけるのが大切です。ただし、市場相場より安すぎるところは、後で高額の追加料金を請求したり作業が雑だったりするケースもあります。もし市場相場よりも安くて安全な業者を探す際は、複数の業者から見積もりを取って比較する方法がおすすめです。

まとめ

太陽光発電の売電単価は下がっていますが、システムの設置費用は安くなっているため、設置のハードルは低くなりました。また補助金制度を利用することでお得になることもあります。太陽光発電を導入する際は、収支のバランスを考えて売電や自家消費などを検討しましょう。