太陽光発電のソーラーシェアリングとは？これからの農地活用法へ

太陽光発電投資では、ソーラーシェアリングという新しい導入方法が始まっています。ここでは農地を活用し、農業従事者の新たな収入源として注目されているソーラーシェアリングについてみていきましょう。

ソーラーシェアリング（営農型太陽光発電）とは？

ソーラーシェアリングは、営農型太陽光発電とも呼ばれる農地を活用した太陽光発電投資です。農業をしながら太陽光発電することで、2方向からの収益が期待でき、農業従事者の収入源として有効活用が期待されています。

仕組み

ソーラーシェアリングによって、一つの土地でも太陽光発電と農業を行うことができます。太陽光パネルを置くことで太陽光が遮られますが、作物によっては太陽光を必要としないものもあるため、二つの事業は共存可能です。太陽光発電と農業の両立で追加の収益や安定化を目指せます。

農地転用許可期間は10年

農地を農業以外の目的で使用するためには手続きが必要です。これはソーラーシェアリングを始める際も例外ではなく、農地転用許可を受ける必要があります。この農地転用許可期間は、農業生産者所得向上のために3年から10年に延びました。

向いている作物

ソーラーシェアリングで向いているのは、たくさんの太陽光を必要としない陰性植物と半陰性植物です。ほとんど日陰でも育つものとしてキャベツやいちごなどが挙げられます。ほかにもニンジンやダイコン、ナス、ブドウも比較的育てやすい植物です。

ソーラーシェアリング（営農型太陽光発電）のメリット

ソーラーシェアリングにはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

農業の再生とエネルギー問題を同時解決

既にある農地を活用することで、収入を増やしながら既存の農業を続けることも可能です。また、同時にエネルギー問題の解決にもつながります。

安定した収益が得られる

農業は天候や災害、価格変動に左右されることから収入が安定しにくい傾向ですが、太陽光発電を行うことで、収益を安定することができます。

ソーラーシェアリング（営農型太陽光発電）のデメリット

ソーラーシェアリングには良いことばかりではなくデメリットもあります。もし導入を検討しているのであれば、併せて確認しておきましょう。

融資が通りにくい

ソーラーシェアリングは農地の一時転用を利用した事業です。しかし、いつまでも許可が続くという保証はありません。また転用許可を見込んだうえで事業計画を立てますが、そこに確実性はないため金融機関が融資に対して慎重になりやすい傾向です。

利回りが低い

ソーラーシェアリングは、一般的な設備よりも支柱などの設備が必要なため、資材費が高めです。そのため、初期投資費用の圧迫を受けて、利回りも低くなります。

まとめ

太陽光発電投資と農業を併用できるソーラーシェアリングは、今後の農業の未来と農業従事者の生活を支える方法として期待できます。ただし、一般の太陽光発電に比べてデメリットもあるため導入には慎重に検討しましょう。