太陽光発電の利回りとは？計算方法と計算のポイントを紹介

太陽光発電は、初期費用もランニングコストもかかる投資になります。利回りの良さはとても大切であり、しっかりと把握しておくことが必要です。利回りの意味や計算方法を紹介します。

太陽光発電の利回りとは

太陽光発電は、導入することで収益が出る投資です。投資では、かかった費用に対する収益の割合である利回りを見て導入を検討することが必要となります。太陽光発電の利回りとは何か、どこを見て何に使うものか知っておきましょう。 利回りには表面利回りと実質利回りがあります。

表面利回り

販売会社や比較サイトなどでも用いられているのが、表面利回りです。表面利回りとは、大まかな収益指標であり、実質利回りよりも高く表記されることが多くなります。年間売電収入と初期費用だけでざっくりと計算されています。

実質利回り

実質利回りは、収入と初期費用のみならず、ランニングコストまで計算された利回りです。当然、表面利回りよりも低く、より現実的な収益に近くなります。細かい計算が必要ですが、正確なコストとリスクも把握でき、運用を決める重要な指標となります。

太陽光発電の利回りの計算方法

太陽光発電の利回りの計算方法を実際に見てみましょう。

基本の計算式

利回りの計算式は、以下のようになります。

表面利回り= 年間売電収入÷初期投資費用×100
実質利回り= （年間売電収入-年間支出）÷初期費用×100

表面利回りは、ランニングコストが含まれない収入のみで計算されますが、実質利回りでは支出を引いた「利益」で計算されています。

利回り計算に含める初期費用

初期費用は設備設置費用だけではありません。以下に初期費用としてかかるものを挙げてみました。

• 太陽光発電設備費用
• 施工費用
• 電力負担金
• 申請代行費用

場合によってかかる費用もあります。

• 土地造成費用
• 土地購入費用
• フェンス設置費用

利回り計算に含める年間経費

年間経費としてかかるランニングコストを紹介します。

• メンテナンス費用
• 保険料
• パワコンの買い替え費用
• ローン金利
• パワコンの電気代

場合によってかかる費用もあります。

• 遠隔監視システム
• 草刈り費用
• 土地賃料または固定資産税

利回り計算で重視すべき点とは

太陽光発電投資の利回り計算では、いくつか注意しておくべき点があります。

土地や設備費用の捻出方法

太陽光発電の費用は、土地や設備費用の作り方によって金額が大きく変わります。自分たちが検討している導入方法に合わせて計算したもので、比較検討することが大切です。

収入のシミュレーションの基準

販売会社ごとにシミュレーションの基準は違います。そのため、計算に利用した発電量が何を元に計算されたか、知っておく必要があります。会社ごとに違う基準のシミュレーションを見せられても、正しく利回りを把握できません。特に、モジュール出力低下を反映された数字であるかを確認しましょう。

まとめ

太陽光発電の利回りは運用計画に欠かせないものです。かかる経費や計算方法を知り、それぞれの利回りが何を意味しているか正確に見定めましょう。