風力発電投資について解説

風力発電

ここでは、太陽光発電投資に代わる新たな投資先として注目されつつある、風力発電投資について解説していきます。

地球環境に優しく注目を集めている風力発電投資

風力発電投資とは、名前の通り風力を使って発電するシステムに対して行う投資です。日本ではあまりメジャーではありませんが、風の力で風車を回し、その回転力によって発電を行います。

大量の燃料を必要とする火力発電や危険性の高い原子力発電と違って、風という地球の自然現象を利用して発電するため、地球環境に配慮しながら投資ができます。太陽光発電投資の次に注目を集めている投資方法のひとつです。

風力発電投資の初期費用とランニングコスト

風力発電投資の初期費用

おおまかな数値でいうと、1kWあたりの初期投資額は100万円から130万円ほど。20kWの設備なら、2,000万円から2,600万円です。

風力発電投資のランニングコスト

1kWあたり6,000円がランニングコスト(メンテナンス費用)の目安となります。もちろん、設備が故障するなどのトラブルがあれば別途お金が必要です。

風力発電投資の利回りは年間10%前後

風力発電投資の利回りは、年間10%前後といわれています。ただ、2018年から風力発電の売電価格が大幅に見直しされ、最高で1kW55円だったFIT価格が20円まで下がってしまいました。

世界的に見ても非常に高水準の売電価格だっただけに、太陽光発電投資の初期と同じくある程度のボーナス期間は終わったものと考えたほうが良いでしょう。ただし、FIT価格が下がったからといって風力発電投資の魅力がなくなってしまったわけではありません。

風力発電投資のメリット・デメリット

風力発電投資のメリット

  • 太陽光発電投資と同じくエコである
  • 風さえ吹いていれば24時間発電できる
  • 広さが必要な太陽光発電とは違って狭い土地でも風が強ければ発電できる

風力発電投資のデメリット

  • 山がちな日本では、風力発電設備を設置できるような風通しのよい平地がそれほど多くない。
  • 太陽光発電設備よりも可動部が多い分、故障のリスクが高い
  • 風が吹かなければ発電量が大きく減少してしまう

日本における風力発電投資の普及率

FIT制度の導入によって少しずつ普及率が伸びてはいるものの、GWECの資料によれば、世界のトップ10にも入っていません。

2017年時点での日本の風力発電の設備容量が350万kWなのに対して、世界1位である中国の設備容量は1億8,839万kW。

ただ、発電量や普及率こそ低いですが、風力発電機器の割合は年々国産機が増えており、将来性は高いといえそうです。[注1]

何より、風力発電投資は太陽光発電投資に代わる投資先として注目されています。今後マーケットに資金が流入すれば、技術革新によって設置費用やメンテナンス費用が安くなることも十分考えられるので、参入するメリットは十分あるといってよいでしょう。

風力発電投資VS太陽光発電!どちらがおすすめ?

ローリスクローリターンを求める人には太陽光発電

太陽光発電の売電価格が年々下がっている現状を考えれば、太陽光発電投資で大きな利回りを得るというのは現実的ではありません。それでも、すぐさま太陽が燃え尽きてしまう心配はないため、太陽光発電にはローリスクな投資先であるというメリットが残っています。

ただ、マーケットが縮小していくことを考えると、いつまでメンテナンスを受けられるかは未知数です。また、太陽光発電は夜間や曇り、雨の日は発電ができません。まとまった売電収入を確保するためには、広い土地と大きな太陽光発電設備が必要になってきます。大規模な投資ができるのは、大量の資金を用意できる人だけです。

太陽光発電投資は、投資をしてリターンを得たいというよりも、とにかくリスクを抑えたいという人向きの投資商品になっていくでしょう。

多少のリスクとそれなりのリターンを求める人には風力発電投資

一時期に比べてFIT価格が下がった風力発電投資ですが、太陽光発電投資と違って24時間発電できるという強みがあります。風さえ吹いてくれれば夜でも雨が降っていても発電できますし、狭い土地でも十分な発電量を確保できるのも魅力的です。

また、太陽光発電投資のメリットが減少していることを考えると、これまで太陽光発電投資に集まっていた資金が風力発電投資の市場に流入し、初期投資やランニングコストが下がっていくことも十分に考えられます。

ただし、日本には投資に向いた土地が少ないため、好条件の土地を確保できるのは人気が出るまでの期間に限られるでしょう。これからクリーンエネルギーへ投資しよう、もしくは太陽光発電所を手放して違う商品投資しようと考えているなら、太陽光発電よりもリターンが大きくなる可能性を持った風力発電がおすすめです。

[注1]国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構:日本における風力発電設備・導入実績